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争族が発生してしまうとこうなる! ~遺言書の重要性~

(争族=相続人間での遺産争い)

  1. 資金繰りのデメリット

    ・相続で預貯金が凍結されるため、葬儀費用・納税資金が引き出せない
    ・不動産を売却できない。

  2. 税務上のデメリット=納税負担が大きくなってしまう

    ・相続税の軽減特例が使えない
    ・配偶者の税額軽減が適用不可(申告期限から3年以内に分割されれば適用可)
    ・小規模宅地の特例が適用不可(申告期限から3年以内に分割されれば適用可)

  3. その他のデメリット

    ・仲の良かった家族・親族と不仲になってしまう
    ・争いに費やす時間がもったいない、争いによる精神的負担など・・・

「争族」が急増している理由

  1. 兄弟姉妹同士の疎遠

    子が大人になり、家庭を持つと、兄弟姉妹間が疎遠になる事が多くあります。
    相続を巡り争うのは、感情面の行き違いがきっかけになる事も多く、特に「自分は何も聞かされていない」という疎外感を感じたり不平等と受け止めると、話し合いがこじれる可能性が非常に高くなります。そうなると、子供時代に感じた不公平感、不満まで噴出してくることもあり、骨肉の争いにまで発展する可能性があります。
    したがって難しいことかも知れませんが、兄弟姉妹同士、お互いの家庭の事情をよく理解し、相手を思いやる気持ちを持つことが大切です!

  2. もらえるものはもらっておくのが当然という考え方の増加と権利意識の高まり

    昨今の雇用状況や経済状況では、定年まで会社勤めができる保証がありません。将来の先行き不安の為、「もらえるものはもらっておきたい」との考え方の増加が争いの背景にあります。
    また、「家」を存続させるために「自分」を殺すという意識は現代において希薄になってきています。個々の権利意識の高まりから、いくら相続人間が仲が良いからといっても、お金が絡むと、お互いの主張が衝突して争いが起こります。

実は・・・相続争いの7割以上は、遺産が5,000万円以下のケースで起きています!!
「我が家には争いが起こるほどの財産はないし、子供達は全員仲が良いから、相続で揉めるなんてありえない」と思われるのは、間違いといえます。